Twitter社のfabricは、TestFlightの代わりになるのか?

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こんにちは、尾崎です。先月(1/26)に発表された「(旧)TestFlight終了のお知らせ」により、iOSアプリ開発の現場が、ざわついてました(たぶん)。

TestFlightとは?

iOSなどのスマホアプリ開発では、リリース前に
様々な端末(iPhone5s, 6, 6+, iPadなど)で動作するかチェックを行います。
※端末だけでなく、OSごとのチェックもします。

この確認に便利なサービスが、TestFlightでした。

アプリを作ったら、このサービスを使って、
登録ユーザーへ配信することで、各ユーザーが自身の端末にテストアプリをインストールできるようになります。

TestFlightは、Apple社が買収

TestFlightを開発したBurstly社をAppleが買収したは、1年前。
そのあと、Appleが同名でサービスを開始しました。
iOSでは、現在iOS8が主流となっていますが、未だiOS7も健在ですので、確認が必要になります。
しかし、AppleのTestFlightは、iOS8のみの対応なので、iOS7でのテストアプリ配信は、(旧)TestFlightを使っていました。

(旧)TestFlightは、2015年2月26日で終了

そのTestFlightも2015年2月26日で終了となります。
ですが、その代わりとして、Twitter社が、昨年末に公開したFabric – Twitter’s Mobile Development Platformが使えないかなと。。。
そこで早速、調査・検討してみたいと思います。

そもそも、fabricって?

Fabricは、3つのモジュラーキットから構成され、安定性を高める、利用者を増やす、収益を得る、 ユーザーの本人確認という、スマートフォンのアプリ開発者が体験するよくある課題に対応するプラットフォームです。Crashlytics(クラッシュリティクス)、MoPub(モーパブ)、Twitterなど、より安定し、世界最大のモバイル広告システムを通して収益をあげ、Twitterのログインシステムとリアルタイムに集まってくる様々なコンテンツのストリームを利用してアプリの配布や本人確認の問題に対応します。また、Fabricは開発者が簡単に利用できることを念頭に作られているので、インストールもシンプルで、どの機能もいくつかのコードを加えるだけで利用できるため、SDKのために余計な手間や時間を書けることなく、開発者がより快適なアプリを提供することに専念できます。

引用元:Fabricのご案内 | Twitter Blogs

その中でも、開発中アプリの配信からデバッグまでを管理できる「FabricのCrashlyticsキット」を触ってみたいと思います。Crashlyticsキットは、3つのパッケージから成り立っています。

fabricのCrashlyticsキット

Crashlytics
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クラッシュログを確認できる「Crashlytics」

crash

このように何行目のコード実行後クラッシュしたという情報を見ることができる。

Beta by Crashlytics
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開発中のアプリを配信

TestFlightの醍醐味であった、アプリの配信は、これでできる。

beta

誰にメールして(Invite)、誰がメールを確認して(Accept)、誰が、アプリインストールして(Install)、誰がアプリ起動したか(Launch)が確認できます。
「誰が」というのが、配信者には丸わかりです。

Answeres by Crashlytics
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端末でのデバッグ状況をリアルアイムに確認

answser

全体の何パーセントが、どこでクラッシュしてるなどの情報が確認できます。

それでは、次回からこの「Crashlyticsキット」の使い方を紹介します。