Webクリエイティブの祭典 『dotFes2019 OSAKA』レポート!!

こんにちは!クスール古谷です。
11月17日に行われた、dotFes2019OSAKA、無事終了いたしました!
久しぶりの関西で、初めての大阪開催でしたが、500人ほどの方々に来場していただきました^^エキシビジョンは過去最多出展数で、スタッフが過去最小人数でした〜が大変もりあがりました。そんなdotFes2019OSAKAのレポートをお届けします!

https://www.dotfes.jp/2019osaka/

みなさんご存知だと思いますが、まだ知らない方のためにdotFesを簡単にご説明させていただきます。

dotFesって何?

2008年東京から始まったwebクリエイティブのためのデザインとアイデアに満ちた、クリエイティブカンファレンス。2008年新宿からはじまり、沖縄、京都、仙台、福岡、東京渋谷、東京神田、ベトナムなどさまざまな場所で年1回ペースで開催してきました。
毎回、第一線で活躍しているクリエーターやアーティストによるトークセション、企業・グループ・アーティストによる最新技術を使用したデジタルコンテンツの展示、また話題のツールの体験ワークショップや、デザインシンキングのワークショップ、などなどさまざまなことを行ってまいりました!

<過去のdotFesの様子>
dotFes2018 ベトナム
dotFes2017 東京神田

2019は大阪!テーマは『これからのダイバーシティ』

https://www.dotfes.jp/2019osaka/
大阪は日本の第2の都市でもあり、海外からの観光客も年々増え、2025年にはExpo2025が開催されます。今回はそんな場所で、「これからのダイバーシティ」というテーマで、ニューヨーク、カナダ、中国、ベトナムなどの海外で活躍の方、また新しいデザインを研究している方など、今後多様化していくデジタルクリエイティブの世界で最先端を走っていく方々をゲストに呼びました。

今回のためだけのメインビジュアル

毎回イラストレーターさんやアーティストさんにメインビジュアルをお願いしています。
今回は関西を中心に活動しているアーティストの加納俊輔さんにお願いし、めちゃくちゃかっこいいビジュアルを制作していただきましたー!

彼は写真を使ったアート作品を多く制作していて、平面・立体・映像と表現方法はさまざま。レイヤーが重ねられた独特な手法で、写真なのか立体なのか観客をまどわすような作品でとても魅了されます。
https://kanoshunsuke.info/

彼が加入しているTHE COPY TRAVELERSが参加している作品展『MOTアニュアル2019 Echo after Echo:仮の声、新しい影』が、東京都現代美術館で2019年11月16日(土)- 2020年2月16日(日)まで開催されいいます。ぜひご興味ある方が行ってみてください。とてもおもしろかったですよ。

では早速イベント当日の様子をレポートしていきます。

ステージAステージBワークショップエキシビジョン

4つにわかれていますので、飛ばしたい方はジャンプ!してください^^

STAGE A

では早速メインステージ、ステージAのトークセッションからレポートしていきます!

SESSION1

ニューヨークに移住したデジタルクリエイターの七転八倒サバイブストーリー

BASSDRUMのカンタさん。カンタさんがニューヨークで切磋琢磨したクリエイティブな6年間を自身のプライベートなお話も挟みながらお話いただきました!


SESSION2

パナソニックが目指す社会を解決するためのテクノロジー

パナソニックの3名の方々に、『生活を豊かにするためのテクノロジー』を大枠のテーマに、発酵について、培養肉について、コーヒー豆の焙煎をプロがやったように焙煎できる電化製品などなど、いろいろなテクノロジーの可能性をお話いただきました!



SESSION SHORT

ハローライフが考える「働き方のダイバーシティ」

dotFesの司会を担当してくださったハローライフのお二人にちょっと司会を抜け出していただき、ハローライフが取り組んでいるプロジェクトなどご紹介いただき、これからの働き方のダイバーシティについてをお話いただきました。


SESSION3

GOD DESIGN AWARD 2019 デザインは愛の形

『失敗から学ぶユーザインタフェース』の著者である、明治大学教授・中村先生と、面白企画で有名なデイリーポータルZの林編集長に、世に溢れるユーザーインターフェイスをピックアップしていただき、なぜこの形に行き着いたのか、妄想しながら行き着くまでのプロセスなど、たくさん語っていただき、会場は笑いでいっぱいでした。
トークの最後、最強のGOD DESIGN優秀賞を決めましたが、何になったかは来た方だけの秘密です。



SESSION4

触覚、触感のデザイン「Haptic Design」とは何か。
見る、聴くから、触れるデザインへ

触覚のデザインを研究されている名古屋工業大学の田中先生、ロフトワークでHaptic Designを運営されている小原さん、実際にHapticな制作をされている1-10の森岡さん3名で、触覚のデザイン『Haptic Design』がどこまで研究が進んでいるのか、どのように人間を豊かにし、楽しませてくれるのかなどなど、お話いただきました。
さまざまなHapticな実験をお客さんと一緒にやったりとても盛り上がりました。





SESSION5

企画提案は大喜利だ!クリエイティブ大喜利 in 大阪!

dotFesの人気企画、クリエイティブ大喜利。
今回のテーマにそったお題を出し、出演者のみなさまに大喜利な感じでお答えいただく企画!出演されるみなさんはインタラクティブ領域で活躍するトップクリエイターばかり。
毎回出演いただいている、ブルーパドルの佐藤ねじさん、メディアアーティストの坪倉さん、初登場が今回3名でPARTY山中さん、BASSDRUMの長洞くん、大阪の面白企業代表人間の山根さん^^総勢5名でバトルしていただきまいた!パチパチパチパチ。

始まろうとしていた時、長洞くんのご家族からオンラインで応援電話がかかってきました!本人動揺隠せず、喋っているように見えますが固まっていました。お父さんお母さん、ワイフさん、弟さん、ありがとうございましたm_ _m
※宇宙人になっている状態の長洞氏。


今回みなさまに出したお題は、この5つ。
1.大阪のおばちゃんのパワーで持続可能な社会づくりを考えてください。
2.2025大阪万博、日本パビリオンの目玉展示は
3.みんなの年金を増やす方法を教えてください。
4.大阪市長が『大阪グローバル宣言』と言いました。どんなグローバル化ですか?
5.通天閣を超える、あたらしい大阪のシンボルを考えてください。











今回の優勝は、白くなった長洞くんでしたー!おめでとうございます^^
みなさん今年も面白い回答を考えていただき、ありがとうございました!!

STAGE Aの司会のお二人

今回ステージAを担当してくれた司会のお二人しーちゃん&えみちゃん。
長丁場ありがとうございました!!

STAGEB

次は隣のステージ、ステージBの内容をレポートしていきます!

SESSION1

BEST OF 中国カルチャー、今の中国って本当はどうなの?

  • 石田 のり子 Granage LLP
  • Kula XU 自称ハッカソンアイドル
  • 海棠
  • 太田 敦士 ファシリテーター NTT西日本

日本に暮らしていて入ってくる中国のニュースははたして本当なのか、中国でバリバリお仕事をされている石田さん、中国出身で日本の企業にお勤めのKulaさんと海棠さんに、実際現地のお話や中国の方々の本質などなど、サブカル、テック、ビジネスという3つのカテゴリーでお話していただきました!



またリアルタイムで質問できるslidoをつかい、お客さんに質問をもらい、どんどんスピーカーのみなさんに答えていただきました。

SESSION2

ベトナムを拠点に世界で戦うデザインプロダクション

ベトナムのデザインオフィスThe labのTuanさん。この日のためにベトナムから来ていただきました。
ここではベトナムで行なったさまざな制作の紹介と、その作品の制作に使った時間、企画を考える時間、デザイン制作・映像制作などの制作時間、またそこに使ったお金など、細かくお話いただき、世界基準のクオリティをベトナムでも問題なく作れる!ということを教えていただきました。


SESSION SHORT

はじめてのTouchDesigner

Derivative社からリリースされているTouchDesignerのBenさん。このショートセッションでは、TouchDesignerとはどういったものなのか、どのように使われているのかなどご紹介いただきました。


SESSION3

アートがブランドを作る!上海で活躍するクリエイティブ集団

上海からきていただいたSuper Nature DesignのYeohさん。彼らが制作した作品はどのように企画され、形になっていったかお話いただきました。彼らが作る作品が大規模のものが多く、演出〜プロダクトの作りこみはとても素晴らしく圧巻です。


SESSION4

クリエイターのキャリアを考えるAdobe Creative Residency
これからのアーティストの生き方とは。

ドイツ出身の2018年のAdobe Creative Residencyのメンバーに選ばれたNadineさんと、Adobeの川西さんに登壇いただきました。
今年は日本から2名の人が選ばれましたが、毎年各国からアーティストが選出されるAdobe Creative Residencyの紹介と、世界中で活動するNadineさんの制作についてお話いただきました。彼女はイラストレーターですが、ARなどにも挑戦しています。



STAGE Bの司会と通訳の方

STAGEBの司会を担当してくださった古市さんと、通訳を担当してくださいました長野さん本当にありがとうございました。

WORKSHOP

続きまして、Workshopの様子です!

WORKSHOP1

Beat Picnic ビートピクニック
フィールドレコーディングからサウンドデザイン/音楽制作へ

サウンドクリエーター集団Frequency Punchのサウンドワークショップ!
参加されたみなさんで実際にフィールドレコーディングを行い、自分で録音した音をビートにしていき、最後発表を行いました。すごく楽しそうで私も参加したかったです。




WORKSHOP2

TouchDesigner WORKSHOP(Beginner)

ショートセッションでもお話いただいたBenさんに、TouchDesignerのビギナー向けのワークショップを行いました。かなり人気で立見がいっぱいで、トークセッションに出演されたカンタさんや、大喜利の坪倉さんも参加されてました。これからもっと人気が高まりそうですね。
TouchDesignerのユーザーでもあるasacoさんに通訳していただきました!ありがとうございます!



KANSAI TouchDesigner Users with SPEKTRA

WORKSHOPと同じ会場に、SPEKTRA企画で関西のTouchDesignerユーザー6名のTouchDesignerを使った作品を展示しました。TouchDesigner好きがすごく集まっていて賑わっていまいした。

TouchMuseum/Konnect
kaoruOrangejamTakumi KadodeTomoya@∀RroWs江口 英樹ツミキルーム





EXHIBITION

最後に今回たくさんのインタクティブな作品が展示されたEXHIBITIONの会場を見ていきましょう!

たき工房&クスール 『かきとりバトル』

最初にクスールとたき工房さんと共同で制作した作品を紹介させていただきますm_ _m
画像解析の機械学習を利用した作品で、漢字の書いたジェンガが表示されていて、外したいジェンガに書いてある漢字をボードに書き、読み込めたら抜いていくというゲーム。




BUTTON 『どすこい!おすももさん』

まわしに入っているセンサーでお尻のふりふりを感知し、おしりをふりふりして相手を押し出す『どすこいおすももさん』。
大人たちもふりふり楽しいんでいました。


子どもたちもたくさんチェレンジしていて、子どもがふりふりしてる姿は、それはとてもとても可愛かったです。

STARRYWORKS 『DRIP』

撮影された写真をモノクロで読み取り、その画像が下に落ちていき、顔の形のとおりに黒と透明の水で模られてで落ちていきます。
すごく雰囲気のある作品でした!



ワントゥーテン 『AIR T LAB.』

ハンガーを持ったら白いTシャツが出て、最初に顔を認識して、バケツにじゃぶじゃぶつけたら、自分の顔がデザインされたTシャツができて、隣のバケツにつけると、リセットされる仕組み。
子どもたちがエンドレスで遊んでいました。


 B面

自分の顔を絵に書き、それを黒いボックスに投函したら、オリジナルのお面が出てくるんですが、なんとも言えない不気味さ。。
仕組みは、機械学習で人間のいろいろな顔のデータを学習させ、それをベースに書いた絵の情報から顔写真を生成しています。



デイリーポータルZ 『BigFaceBox』

顔が大きくなるBOX!
隣のブースるのB面で制作したお面をつけて、BigFaceBox!!

坪倉輝明 『幻想シアター』

大喜利も出演いただいてる坪倉さん。今回展示も行なっていただきました!
モニターの前にたつと、自分がファンタジーの世界にいったかのように、手、足、頭などに、うさぎや怪獣の要素がくっつきます^^


アイ・エム・ジェイ バーガー × バーガー

質問の答えが箱にかいてあり、自分の当てはまるものを表にしていきます。そして最後に自分だけのバーガーとレシートがでてくるゲーム。
箱の中にセンサーが入っていて、その解答を回収して、自分だけのバーガーを生成する仕組み。



Sugar-cog 『六花』

センサーで布の凸凹を読み取り、人が布をなぞるとお花が出てきて、とても綺麗な作品でした^^


xorium [エクソリウム] 『 [Ziː] 』

透過ディスプレイを何枚も重ねられ、それぞれに映像を表示している作品。
とても美しい作品でした。


リプルデザインラボ 『DoReMi Domino』

五線譜の上に、自分で好きなようにドミノを並べ、倒していくとその音が流れる楽器作品。
とても綺麗な音でした^^


METEORWORKS 『ふしぎマニューバー』

Unityで制作された、シューティングゲーム!子どもたちに大人気でした!



おいかぜ 『あっち こっち きゃっち』

プロジェクターをプレイヤー側に投射し、そこに透明のボードをかざすと映像がそこにでて、『車をさがせ!』『UFOをさがせ!』などミッションがでて、追いかけていくゲームです!


ピラミッドフィルムクアドラ 『クアドラプロトタイプ展 Micro』

クアドラのみなさんが日々研究されている作品の数々を展示!綺麗な残像がのこるものや、椅子でスクラッチできるものなど、面白いものがたくさんありました!

学生作品

今回大阪芸術大学、大阪芸術大学短期大学の若きアーティストたちにも展示いただきました!才能豊かな作品ばかりでした。みんなそのまま頑張って欲しい!




最後に

今回お昼からのイベントにも関わらず500名ほどの方々にご来場いただき誠にありがとうございました。楽しんでいただけたら幸いでございます。
出演者のみなさま、通訳のみなさま、出展者のみなさまにもとてもとても感謝です。また前日準備、当日の運営を手伝っていただいた大学生などボランティアのみなさまもありがとうございました。沢山の方々のおかげで無事終了することができました!
ぜひ次回のdotFesもよろしくお願いします!お楽しみに!